次世代に残したい地球のために、
今できることアウトドア業界に広がる環境への意識

アウトドアブランドとして世界的に支持されるTHE NORTH FACE。「自然と共に生きる」ブランドとして環境配慮に真摯に向き合い、さまざまなアクションを起こし続けています。
今回は、ブランドの根幹にある環境への取り組みや、壊れにくく捨てにくいものづくりに込められ想いに迫ります。

服を捨てずに想いをつなぐ
THE NORTH FACEの循環型プロジェクト

地球温暖化をはじめとする環境問題に対し、スポーツ用品メーカーとして貢献できることを「GREEN IS GOOD」というコンセプトにまとめ、環境保護への取り組みを続けているTHE NORTH FACE。第一歩として掲げたのが、環境配慮素材への転換、製品回収、そしてリサイクルという3つの取り組みです。

たとえば「GREEN CYCLE」では、どのブランドの衣服でもリサイクルしていくという柔軟な姿勢をとることで、衣服の廃棄そのものを防ぐ活動を広げています。全国の直営店に設置されたリサイクルボックスに加え、富山マラソンなどのスポーツイベントにも活動の幅を広げ、2024年度の衣服の回収量は12,154kgに達しました。

ほかにも、THE NORTH FACEでは子ども服のリセール事業「GREEN BATON（グリーンバトン）」にも取り組んでいます。着られなくなった子ども用アイテムを回収し、一つひとつ手を加えて新たな価値を持つ「世界に一つだけの服」として再生させるプロジェクトです。穴の開いた部分を別の生地で補ったり、異なるカラーのパーツを組み合わせたり。単なるリサイクルではなく、「思い出の詰まった服を次の子どもへとバトンのように手渡していく」といった想いが込められた活動に心を打たれました。

アウトドアから日常シーンまで
WUROSに込められた革新と想い

「GREEN IS GOOD」の理念から誕生したのが、環境配慮と高機能性を両立させた新素材「WUROS（ウーロス）」です。高温多湿な環境下でも加水分解を起こしにくく、防水性を長く保つことを目的に開発されました。「リサイクルできて、耐久性のあるウェアをなるべく長く使い続けてほしい」といったブランドの想いも込められています。

2025年秋からは、WUROSを大人用アウター「WUROS Field Utility Triclimate Jacket」として本格展開。取り外し可能な中綿ジャケットを備えた3WAY仕様で、インナー・アウター・重ね着と、あらゆるシーンに対応しています。

素材には、ケミカルリサイクル可能な「ナイロン6」や、防水膜・シームテープにポリカーボネート素材を採用することで、リサイクル性と高い耐久性を実現。10年間相当の劣化を想定した「ジャングルテスト」もクリアし、環境への配慮と機能美を兼ね備えた一着です。

THE NORTH FACEは、これまでエベレスト遠征などの極地での使用に耐える高機能ウェアの開発を通じて「機能から逆算されたデザイン」を追求してきました。ポケットの位置やファスナーの角度にまで意味を持たせることで、無駄のないシンプルで美しいデザインを実現しています。 「WUROSは、日常のさまざまなシーンで快適に過ごしていただくために、快適性とファッション性を重視して開発されました。そのうえで、必要な機能性と環境配慮もしっかりと備えたアウターです。普段の生活の中で、自然と長く使っていただけるような存在になれば嬉しいですね」と、THE NORTH FACEを展開するゴールドウインに30年以上勤務している千地さんはWUROS開発に込めた想いを語ってくれました。

さらに「入社当初は今ほど環境への配慮が注目される時代ではありませんでしたね」と振り返りながら、「近年では競合ブランドとも協働し、日本の自然を次世代へつなぐ姿勢がアウトドア業界やアパレル業界に広がっているのを感じています」とも話しています。 THE NORTH FACEは会社の成長とともに社会的責任への意識が高まり、特にここ10年で環境への取り組みは一気に加速。「地球を再生する」という強い意志のもと、持続可能な未来づくりに向けて挑戦を続けています。 環境に優しい選択をするのが当たり前になるように。日本の自然を守っていく取り組みに力を入れ続けるTHE NORTH FACEに足を運んでみませんか。

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