「バッグも装い」という発想で
服屋さんが発信する個性派バッグ。
かばん選びのポイントはなんでしょうか。荷物の量との折り合いや使い勝手などを挙げる人が多いと思いますが、実用性に縛られない自由な発想で作られた洋服感覚のバッグが並ぶのが「BAG’n’NOUN」。大阪ミナミで長く愛される洋服屋「マンボラマ」のブランド「ネセサリー オア アンネセサリー」のバッグ部門として2006年に誕生。マンボラマの創設者であり全商品のデザインを手がける服飾デザイナー小澤健さんが生み出すのは、装いのひとつになるほど存在感のあるバッグです。
合理性や利便性よりも、少しぐらい使い勝手が悪くても遊び心を優先したデザインとビビッドなカラーが特徴で「人と一緒はイヤ」「目立ちたい」という関西人の感覚にフィット。ヨーロッパやアメリカ、アジアと海外でも人気を集めています。素材はとことん日本製にこだわり、製法も人の手を介した丁寧さをモットーに、大阪・堺にある工場で生産。だから大量生産はできません。しかも使っていた国産のチャックや布が手に入らなくなった時、外国製のもので代替えすることはせず、そのラインは廃盤にしてしまう潔さ。一見、海外のブランドに見えるバッグが、実はメイドインジャパンにこだわった職人気質な製法で作られたものだというギャップも魅力です。
実際に「海外ブランドですか?と聞かれることもよくあります」と、阪急西宮ガーデンズに「BAG’n’NOUN」がオープンした3年前から店長をつとめる児島彩絵さん。西宮で、大阪のファッションセンスが受け入れられるか初めは少し不安だったそうですが、他の人とかぶらない個性的なバッグは阪急西宮ガーデンズのお客様の心をくすぐったよう。40代・50代の洋服好き世代から浸透し、今は興味を持つ若者も増えて幅広い支持を得ているそう。
「おもしろいのは、ビビッドカラーを目にして入店されても悩まれた末に黒や白に落ち着くことが多いのがガーデンズのお客様の特徴です。大阪の店舗とは違い、派手な色はほとんど出ませんね。使い勝手のいい、上品ないつもの装いに似合うものをちゃんと選ばれて、お洒落上手だと思います」と児島さんは阪急西宮ガーデンズのお客様を分析しています。
そんな阪急西宮ガーデンズのお客様にも、秋の先行販売からとても好評を得ているのが写真のDOTS SHOULDERです。ドット柄は他でも見かけますが、オレオクッキーと同じくらいのサイズのドット柄が浮き出ているのが、特徴。ナイロン生地に塩縮加工という特殊な立体加工をしており、ビッグサイズのプチプチ(エアークッション)のよう。通りがかりのこども達も興味津々で「レゴのかばん」と呼ばれたりしているのだとか。ショルダー部分は、車のシートベルト素材を使用。フィット感があって、調整がスムースで、遊び心と性能を兼ね備えているあたり、さすがです。「ドット柄シリーズは今までにもありましたが、ここまで大きなサイズは初めてで。柔らかなナイロン生地なので荷物を入れた際の実用性が気になりましたが、実際に物を入れた場合の耐久性も実証。カメラやペットボトルなど重めのものを入れても、パソコンを入れても綺麗な形に収まりましたので、安心してお客様にすすめています」と児島さん。色はホワイト、ブラック、グレー、オリーブに春の新作としてオレンジとブラウンが加わり6色展開。カーディガンを羽織ったり、ストールを巻くような感覚で、装いに差し色として楽しめる大きめのバッグ。畳んで小さくパッキングもできる優れもの。春のおでかけはもちろん、小旅行にも重宝しそうです。
DOTS SHOULDER 11,880円
BAG’n’NOUN(バッグンナウン)
バッグ
本館2F 北モール
0798-66-8577
このページをシェアする
Copyright © HANKYU NISHINOMIYA GARDENS.All Rights Reserved